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help RSS ゴーギャンとモーム(@Tahiti)

<<   作成日時 : 2010/03/20 18:48   >>

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タクシーでフェリー乗り場へ行き、タヒチのパペーテへ渡る。
レンタカーを借りて、島めぐりに出発。パペーテを起点に反時計回りに走る。

渋滞と喧騒のパペーテ市内を抜けると、澄んできれいな海が果てしなく続いている。
こういう道をドライブしていると、贅沢な気分になってくる。
景色はハワイに似ているが、そこここにフランスの雰囲気が感じられ、一味違ったドライブが楽しめる。

インターコンチネンタル・タヒチからマラアの洞窟を見て、ゴーギャンやモームが一時暮らしていたというマタイエア村を経て、ゴーギャン博物館に行く。
さらサーフィン発祥の地といわれる島の北側を通って、パペーテに戻るというコース。
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ゴーギャン博物館には、54年の生涯の解説、暮らしていた部屋やアトリエの復元が展示してあり、フランス語がわからなくても彼の人生を体感できるようになっている。

ゴーギャンはフランスでの株式仲買人の仕事をやめ、家族も捨てて単身タヒチに移り住む。この地で絵を描くことに没頭して、人生を終えた。
当時のフランス社会は、ゴーギャンの絵を評価せず、殆ど売れなかった。
晩年は、さらに文明を避けるようにタヒチの北東、マルケサス諸島のヒバ・オアに移り住み、貧困と病苦のなかで死を迎えたようだ。

絵が世間に評価され、歴史に残る傑作との名声が確立したのは死後数年を経ってからである。ゴーギャンの生涯をみていると、社会の評価というのは、何なのだろうと思う。
仕事や家族を捨て、遥かタヒチまで来て絵を描いて暮らすという生き方に、後悔や葛藤はなかっただろうか?
幸せだったのか、正しい選択だったのだろうかという思いも浮かんでくる。

サマセット・モームはゴーギャンの生涯をモデルに、「月と6ペンス」を書いた。
主人公は、ストリックランドという名のイギリス人になっているので、あくまで作家としての想像に基づくゴーギャンの解釈である。
モームのメッセージは、本の題名に象徴的に提示されているように思う。

月が光り輝く崇高なもの、6ペンスがとるに足りない卑小なものとすれば、前者はゴーギャンの「芸術」であり、後者は彼が捨ててきた「小市民的幸せ」ということかもしれない。

解釈は色々あるだろうし、本当のところは本人に聞いて見なければ分りはしない。
ただ、一言言えるとすれば、自分の生きたい人生を生き、偉大な芸術を残したということであろうか。

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(2004.11.25回想)









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